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急な低血圧の危険から高血圧治療薬が使えない肺高血圧

2019年09月29日

高血圧の治療においては一般に降圧剤が用いられて血圧の管理がなされます。
一般的に見られる全身性の高血圧の場合においては数多くの高血圧治療薬があり、安全域が広いものも増えてきたことによって比較的容易に血圧の管理が行えるようになってきました。
しかし、高血圧の中にはそういった高血圧治療薬があまり有効ではないものもあります。
その代表的なものが肺高血圧であり、長い間、決定的な高血圧治療薬がないことが嘆かれてきました。

肺高血圧が進行して動脈硬化が生じると肺閉塞が生じるリスクがあります。
そういった際に見られるのが急に低血圧になるという症状です。
急に低血圧となってしまった際に降圧剤を使用しているとその症状を悪化させてしまい、急激な血圧の低下によって意識を失ってしまうリスクもあります。
動脈硬化に伴って生じた閉塞によって急に低血圧が生じ、それが命に関わることすらあるため、基本的には降圧剤である通常の高血圧治療薬を用いることができないのです。

実際には重症度に応じていくつかの薬剤が試されるようになっています。
一般的に用いられることが多いのが抗凝固剤や利尿薬、強心薬であり、血栓が生じるのを予防したり、水分の排出による負担の軽減を行ったり、心臓の機能を賦活化することによる改善が目指されます。
また、血管拡張剤としてプロスタグランジンI2製剤やエンドセリン受容体拮抗薬、干す保持エステラーゼ-5阻害薬が新たに用いられるようになったものであり、状況に応じてこれらが併用されて症状の緩和を目指した治療が行われます。
こういった薬物治療が可能になったことで手術のリスクを減らすことができるようになりましたが、その有効性が確認できない場合には肺移植等に踏み切らなければならなくなるのが現状です。